UAVレーザー測量とは
■ 現在、カメラ搭載UAVによる写真測量、レーザー搭載ドローンによるレーザー測量がICT施工や現地測量などに多く使用されています。
その中でも最新のUAVレーザー測量は、ドローンに3Dレーザースキャナーを搭載し上空から広範囲で点群データを取得する技術です。
■ UAVレーザー測量の長所は、従来の写真測量では計測が困難だった樹木が生い茂る環境下でも、レーザーを照射することで、詳細な地形データの取得が可能となります。 また 地上型3Dレーザースキャナーのように局所的な測量と比べて上空からレーザーを照射するため広範囲なエリアでも安全に短時間の観測が可能となりました。
~使用機材~
▷ YellowScan Vx-20.(3Dレーザスキャナー)
スペック
対応標高 100m
精度 1㎝(0.4‘)
正確度 2.5㎝(1‘)
重量 3.1k
▷ matrice600.(ドローン)
スペック
最大速度 18m/s(無風時)
最大上昇速度 5m/s
最大下降速度 3m/s
最大風圧抵抗 8m/s
本体重量 9.6kg
最大離陸重量 15.1kg
実際の作業例
現場状況
下記は実際に計測を行った際、取得した点群データです。↓
■ UAV写真測量に比べて、3Dレーザースキャナーを使用し、精度の高い3次元点群データを取得することが出来るため、縦横断も作成できます。
断面データ
■ 観測後『TREND-POINT』 などを使用して点群のクリーニングを行うことで、等高線データを作成することもできます。
■ 精度確認には基準点(GCP)を使用します、基準点(GCP)は3次元データの精度を向上させるために欠かせないものです。基準点に対空標識を置くことで、位置情報(緯度、経度)を取得するのでより正確なデータを取得することができ、高精度での計測が可能となります。
■ ドローンの軌跡を電子基準点を利用し調整後、対空標識の座標と比較をした結果、規定値内の精度で良好でした。
UAVレーザー計測を行うメリット
■ 地上型3Dレーザーを使用する場合、複数箇所に機械点を設置しなければならず、移動が困難な環境では時間が掛かってしまいます。
■ 地上型3Dレーザーでは、草木などが障害物になり機械点の周辺しか計測できず、地表面を効率よく計測することは困難でした。しかしUAVレーザーを使用することで上空からレーザーを照射できるため、地上からの計測に比べ障害物は少なく 木が生い茂っているポイントでも複数回レーザーを照射すれば、地表面をとらえることが可能となります。
■ 断崖絶壁などの岩壁などで死角ができてしまうような場所においても、レーザー測量ではもれなく計測を行うことが出来ます。
■ 地表面に垂直にレーザーが当たるため均等に点群テータを取得しやすく、これによって地上型3Dレーザと比較した場合、点群データが偏りにくいです。
■ UAV(ドローン)を用いることにより、地上型3Dレーザースキャナーでは行くことのできない現場でも計測をすることが可能になります。
■ 今後地上と上空の両面からますます3Dレーザーが活躍する場面は増えていくでしょう。
当社が保有する地上型レーザースキャナーとUAVレーザを併用することにより、高密度な3次元点群データファイルを提供することが可能です。
また、UAVレーザを使用した測量だけでなく、様々なアングルで撮影することが出来る空中写真撮影サービスも取り扱っています。