保有している測量機器をご紹介いたします。
●トータルステーション
距離を測る光波測距儀と、角度を測るセオドライトを組み合わせたものであり、距離と角度を同時に観測することができます。
光波測距儀とは、レーザー光を発射し、そのレーザー光が反射鏡(反射プリズム)との間を往復する時間と光速度から距離を求める機器のことです。
トータルステーションでは、この光波測距儀とセオドライトによって高精度な測量を実現し、さらに観測データの電子データ化が容易なので、様々な図面作成を効率よく行うことができます。
また、反射プリズムを使用しないノンプリズム方式の測量を行うことができます。
ノンプリズム方式とは、反射プリズムを設置せず、目標物に直接レーザー光を照射して戻ってくるわずかな乱射光を使って目標物までの距離を測定する測量方式です。
ノンプリズム方式は、危険で人が近づけない場所での形状計測などの活用できます。
基準点測量、現地測量、縦断測量、横断測量など、あらゆる測量現場で最もよく使用されている測量機器です。
トータルステーション |
プリズム |
●デジタルレベル
地盤面(地面)の高さの差を測定したり、水平を出すために使用される測量機器です。
対象地点にスタッフ(標尺)を設置し、目盛を読み取ることで高さを測定します。
バーコード付きスタッフを用いることで短時間で精度の高い測定を自動で行うことができます。
水準測量や中心線測量、仮BM設置測量などで使用します。
デジタルレベル |
デジタルレベル |
●電子平板
トータルステーションとノートパソコンを無線通信により連結して、測量した情報をその場でCAD上に取り込むことができ、測量現場での作業や事務所に戻ってからの後処理の作業を格段に効率化する機器です。
主に現地測量で使用します。
電子平板 |
平板測量 |
●GNSS
GNSSとは、Global Navigation Satellite Systemの略であり、人工衛星からの信号を用いて位置を決定する衛星測位システムの総称で、アメリカが管理するGPS、ロシアが管理するGLONASS、日本が管理する準天項衛星等の衛星測位システムがあります。
一般にはカーナビやポータブルGPSなどがなじみ深いですが、測量においては高精度な位置情報を求めるため、複数の受信機で4つ以上の衛星から電波を受信する相対測位という方法で位置情報を求めています。
基準点測量や河川測量など、あらゆる測量で幅広く使用されています。
また、上空視界が良好ではない箇所においてはタワーを設置し、上空視界を確保します。
GNSS |
装備 |
タワー
●ネットワーク型RTK
ネットワーク型RTKは、全国の電子基準点のデータを活用し、地域内の誤差補正データをモデリングするGNSSハードウェア、ソフトウェア、通信リンクの統合システムです。
現場付近に仮想基準点(Virtual Refarence Station)を想定し、仮想基準点における観測情報をモデリングし、そのデータを提供します。
ネットワーク型RTK法により、その仮想基準点を観測しているかのようにGNSS受信機1台でリアルタイムに高精度な測位を行うことができます。
電子基準点と作業現場における誤差要因を解析し、補正情報を提供することにより高精度測位を可能としています。
基準点測量、路線測量、河川測量、深浅測量など、さまざまな測量で活用しています。
ネットワーク型RTK |
ネットワーク型RTK観測状況 |
●3Dレーザースキャナー
3次元計測を可能とする新時代の測量機器です。
詳細は3Dページをご確認ください。